活 動 記 録

 

2004/6/19(土) 「天体望遠鏡のセットと目や写真機のつくり」

 去る6月19日(土)14:00〜16:00の間、ご寄贈いただいた望遠鏡を使って、天体望遠鏡の使い方について勉強しました。
 最初は、天体望遠鏡には反射望遠鏡と屈折望遠鏡の2種類があること、そして、それぞれのしくみの違い特徴の違いを学びました。

 すなわち、反射望遠鏡には次のようなしくと特徴があること

1.光を集めるのに鏡が使われていること(凹面鏡)
2.価格が安くて大口径のものができる
3.長い年月のうちに鏡が汚れたり劣化すること(修理が必要)
4.大気の動きや、地面のゆれが伝わって見えにくいことがある。
などです。

 一方屈折望遠鏡では

1.レンズが使われている。これらのレンズは何枚かのレンズが接着されて、しゆう差(ゆがみや色を修正)を解消している。
2.高価で口径の大きいものは極めて値段がたかい。それはレンズの表・裏を研ぎ磨く必要があることや何枚も磨かなければならないからです。
3.半永久的に使用できる
4.像が鮮明でゆれない。等でした。皆さんには少々むずかしかったようです。

 次はボール紙を使って、目や写真機の構造に似た箱をつくりました。スクリーンの位置を前後に動かすと、スクリーン上に見たい物がはっきりと写りましたネ。時間の関係で説明が充分にできなかった事を反省しています。


2004/5/22(土) 「惑星の観望」
 去る、5月22日19:00〜21:00、可部公民館の屋上で惑星を観望しました。その際、安佐ロータリークラブよりご寄贈いただいた天体望遠鏡を現地で荷解きして組み立ててもらいました。
 実はかなり以前に発注したものなのですが、最近はこの望遠鏡がよく売れて、製造が間に合わなく、今日になってしまったのです。
 ほとんどの装備品が備わっており、ハイテク望遠鏡のため使用するのは仲々むずかしいようです。そのうち、きちっとセットすれば最も手のかからない望遠鏡として皆さんに親しんでいただけるものと思います。暗いので皆さんも良く見ていないと思いますよ、この天体望遠鏡は。
 ところで、リーダーの皆さんが持参された望遠鏡と、これも寄贈していただいた望遠鏡とで、月・金星・火星・木星・土星等を観望しました。皆さん初めてではないのですが金星が三日月型になっていたり月のクレーターがとても鮮明に見えたりしたことが感動的であったようでした。
 何でもそうですが一度見たら、それでもういいやと言うのは間違いです。何回も見るうちに新しい発見(自分自身の)があるものです。私の友人に立派な鯉を飼っている人が居ます。その人はもようだけでなく鯉の人相(鯉相)が一匹ずつみな違っていると言います。丸顔や細面、あごの張った顔等々だそうです。説明を聞いても私には模様が似ていると区別は全くできません。極端に言うとみんな同じに見えるのです。これは観察不足の証明に他なりません。
 これからも天体観測の機会が幾度もありますので、よく観察して下さい。
 月のクレーターも見える範囲は変わっていても、いつも同じものばかりであることにやがて気が付くでしょう。
2004/4/24(土) 「ジェットコースター作り」
 去る4月24日(土)14:00〜16:00の間、いつものように可部公民館においてジェットコースター作りを親子共同で行いました。大人も団員も皆んな一生懸命で普段とは目の色が違っていました。
 皆んな楽しそうに、各自アイデアを出したり、さまざまな工夫をこらしてがんばっていましたネ。
 さて、今回のジェットコースターというのは、およそ次のようなものでした。
 おおざっぱに言いますとレールを傾斜させ、その上をビー玉が転がるものですが、レールの途中にループ(輪)を作り、ビー玉がレールをはずれることなく、このループをうまく周るようにするものです。その時のループの大きさや、ビー玉にスピードをつける最初の直線の長さや傾斜が工夫の必要な所です。
 ところでレールは何を使うのかと言いますと家庭であとから電気の配線をする時、壁等に電線が見えるように配線しますとかっこ悪いし、物が当たるとコードの被覆が取れたりします。
 そこで、このような場合、ビニール製のかっこ良いカバーを取り付けて電線を隠してかっこ良くします。このカバーは長さが2mばかりで、ちょうど長いはし箱のようになっていますが底もふたも溝になっていてビー玉がこの上をうまく転がります。おまけにやわらかくて、ループもできますし、つなぎ目は木片にくぎでうち付けると、うまくつながります。
 皆さんとても熱心に取り組み、ビー玉が最後までうまく転がると箱の中におさまるようにしたり、途中にダンボールの箱をかぶせてビー玉が見えなくしたりといろいろなアイデアが出されました。
 時間が来てももっとやりたいと言う人がほとんどでした。またいつかの機会に続きをやりましょう。
2004/3/27(土) 「火星・木星・土星の観察と火星・月の満ち欠け」
 去る3月27日18:00〜20:00の間、上記のようなテーマで3月行事をもちました。当日は午前中は快晴でしたが、午後から薄曇りとなり夕方からはかなり雲が厚くなってしまいました。こうしてみると、天体観察ができる日は少ないように思われます。こんな状況もあろうかと、雨や曇の場合に備えて準備をしておいた火星や月の満ち欠けについて考えることになりました。  いつか火星を見た時に、火星が欠けているのに気付いた人がかなりの人数でした。誰かがそんな事を言ったので何回も見直した人もいました。  さらに、月が満ち欠けするのは以前から皆んなよく知っていましたので今回はどうして満ち欠けするのかを下図のような装置を使って実験してみました。最初は火星で、太陽の周りを公転する火星を地球から見るモデル実験を行いました。棒の先に黒い糸でボールを吊り下げた装置です。太陽は明るいはだか電球です。ボールはテニスボールに白いペンキを塗っておきました。白が意外に光の当る所と陰のところがはっきりするからです。はだか電球の周りを白いボールがまわると満ち欠けの現象が起こりましたネ。水星は見る機会が極めて少ないのですが、この水星も地球より内側をまわっているので満ち欠けするのです。すなわち、内惑星は満ち欠けすると言えるのです。  次に月の満ち欠けについて実験しました。今後は太陽からの光が地球の周りをまわっている月に当たるように考えましたネ。一人一人が実験しましたので、よく解ったと思います。この場合、満ち欠けだけでなく、日食や月食が起こるわけもわかりましたネ。頭で考えることはもちろん大切ですが、モデル実験を行うともっとわかりやすいことがありますネ。
2004/2/21(土) 「太陽の黒点とビー玉万華鏡づくり」
 去る2月21日(土)14:00から16:00までの間、太陽の黒点を観察しました。今頃は黒点が少なく、また、小さかったので見えた人とそうでなかった人がありましたネ。ものを見るということは仲々むずかしいことなのです。ここで私の苦い経験を1つ紹介しましょう。私が中学生の頃のことですが、先生から「スギゴケ」を採集して来るよう申しつけられて、山へ行きました。いくら探しても見つかりませんでした。どうしたわけか、私はスギゴケの図鑑を見て5〜6pくらいの背たけがあると思いこんでしまいました。翌日先生に見つからなかったと告げますと、そんなはずはない。と言われ、図鑑とともに大きさや色生える場所等の説明を聞いて再度、採集に行くとたくさん見つかりました。5〜6pの大きさと思って探すと目の前にあるのに見えないのです。自然界にこんな例は他にもたくさんあるのです。何回も見るということは見えなかったものが見えてきて、その都度、新しい発見があるのです。また、いつか黒点を観察しましょう。太陽の黒点とはどんなものか、太陽とはどのような天体なのか、観察を続けるとだんだん解ってくることがありますよ。  その他、実習室では山形先生と、ビー玉万華鏡(普通のものは、中にいろいろな物を入れて見る)を作りました。これは魚眼万華鏡で外の景色が360°見えましたネ。  また、上信先生からは光には色がたくさんあったり、夕やけが赤く見えたり、海が青く見えたりするわけを教えてもらいましたネ。光って、ほんとうに様々な性質・特徴をもっているのですネ。
2004/1/24(土) 「土星の観察と科学うらわざオリンピック」
 去る1月24日(土)18:00〜20:00、可部公民館の屋上で土星を見ました。土星が東の空から上って来るのが少し遅くなりますので最初は「よいの明星」と呼ばれる金星を見ました。この金星は夕方に見えたり、朝早くに見えたりします。早朝に見える場合は「明けの明星」と呼ばれています。どうして夕方見えたり早朝に見えたりするのでしょうか?金星は太陽から2番目に近い惑星だということをよく知っている人も多いと思います。だから、いつも太陽の近くに見えるのですが、太陽の後を追いかけて行く金星と太陽の前を行く金星があることになりますネ、でも金星は1つですよ。  さらに、金星が欠けている事に気付いた人もありました。そうです金星は月のように満ち欠けするのです。どうしてかナ。  次は月や土星を見ました。土星の輪がくっきりと見えましたネ。輪が何重にもなっていることはわかりませんでした。丁度この日は日本全体が寒気に見舞われていて寒い日でしたが、この時間だけは寒くてもすっきりと雲が切れてくれました。寒いので急いで部屋にもどり科学うらわざオリンピックに挑戦しました。どんな内容かと言いますとテーブルにテーブルクロスが敷いてあり、その上にワインやワイングラスがたくさん並んでいます。これらを倒さないようにテーブルクロスを抜き取る技を他の物でやったり、形を変えて行うものでした。皆んな夢中になって目の色が変っていましたネ。